間質性膀胱炎の治療にについては、様々な治療法が考えられていますが、誰にでもであったり、どんな症状にも万能な、特効薬や治療法はありません。ですから治療法は人それぞれ違っており、個人にあって、一番効果のあるものを根気強く続けていくといったような内容が、主な方法になります。ここでいくつかの方法を挙げますが、最終的には医師と相談し、自分に一番合ったものを選ぶ事が大切です。そのためにも、症状などはなるべく細かく担当の医師に伝える必要があり、自分の病状を自分で把握する事も、間質性膀胱炎を治療するためには重要なものになってくるといえます。
■薬物療法
間質性膀胱炎に有効な薬物療法で、三環系抗うつ剤を使うケースがありますが、うつ病の薬として使われているこの薬には、子供のおねしょの治療にも使われることがあり、膀胱を弛緩させる作用があるため、頻尿や尿意切迫の解消になるといわれています。この抗うつ剤の目的はあくまでも痛みの緩和であり、膀胱のなかの尿を増やすためのものですが、同時に、慢性的な膀胱炎を持っている方は頻尿や痛みなどによって、よる眠れず、睡眠不足になってしまうことによって、うつの症状を併発している場合も少なくないケースで、その症状にも、副次的に効果があると思われるため、初期の症状にはよく、この抗うつ剤が使われているようです。それから、抗ヒスタミン薬と呼ばれる間質性膀胱炎に良く見られる、肥満細胞が膀胱内に見られる場合に有効だといわれている薬を使う場合もあります。この有効性については、まだ判明していない事もたくさんあるようですが、膀胱炎と合併して、アレルギー疾患を持つ患者にも有効だといわれ、そのような疑いがある場合はこちらの薬を処方されます。そのほかにも、米国では効果があるといわれている薬がいくつかありますが、日本においてはまだ使用の許可がなく、使うことのできないものが多い事も事実です。また、痛みや炎症が激しいときには鎮痛剤や重曹が使われることもあります。このように、管質性膀胱炎の薬物療法で使われる薬は、他の疾患を治すために考えられた薬を使うケースがほとんどで、特効薬はありません。さらに全ての薬には、副作用を伴う可能性があり、どの薬を使うかに当たっては、医師の相談は欠かす事のできないものです。そして、薬だけの治療で、間質性膀胱炎が完全に治ったという症例は非常に少なく、あくまでも薬物治療は、症状に対しての緩和が目的であり、病気の根治を目的とするものではないということを認識しておく事も大切で、他の治療とあわせて行うのが良いとされています。その他に膀胱に直接薬物を注入する方法もありますが、こちらも現在の日本ではあまり行われていない治療のようです。
■外科手術療法
間質性膀胱炎の治療に使われる外科手術は、大きく膀胱水圧拡張術とレーザーなどので行う膀胱壁の腫瘍の切除との2種類ありますが、中でも膀胱水圧拡張術は、安定した結果をある程度の数字としてだしている療法で、これから間質性膀胱炎の治療の中で、メインになってくるのではないかといわれています。その内容とは、生理食塩水の水圧を使って、膀胱を広げることによって、痛みを和らげるというものです。間質性膀胱炎を起こしている人の多くに、膀胱が萎縮してしまっている症状が見られるのですが、この方法によって、約半分の間質性膀胱炎の患者から、症状が軽くなったという結果がでているようです。ですがこの方法は、施術から症状が緩和するまで、非常に時間がかかるといわれていて、人によっては一週間から一ヶ月間くらい効果がでず、しかも一時的に悪化してから回復していくというような経過をたどる事が多く、また、人によっては半年から1年くらいしか効果が続かない場合もあり、まだまだ改善する余地のある療法だといえるでしょう。しかし、現在考えられる方法の中では、効果は高いもので、薬物療法と併用して行う事によって、持続期間を延ばすこともできるため、間質性膀胱炎には、この膀胱水圧拡張術を施術するケースは多いといわれています。しかし、それでも症状が治まらない場合は、レーザーを使って膀胱壁にある潰瘍を切除する方法もありますが、これも切り取った潰瘍が時間の経過と共に再度できたり、痛みが出てきたりするばあいもあるため、薬や他の対処法と併用して行われる事がほとんどのようです。それから最終手段として、膀胱拡大術や膀胱摘出術などが施される場合もありますが、大部分の膀胱を取ってしまったからといって、それで安心とはいかず、残った膀胱や尿道から痛みが出ることもあります。これは膀胱の全摘出を行ったとしても同じ事が言え、間質性膀胱炎は慢性骨盤痛症候群と呼ばれるているように、この膀胱炎が引き起こす痛みは膀胱だけにとどまるわけではなく下腹部の痛みが完全に消えないことも十分考えられることなのです。それだけこの間質性膀胱炎は完治の難しい病気といえますが、症状の軽減が確認されている治療は多々報告されており、自分の病症や程度に合ったものを根気強く続け、うまく付き合っていくことが大切です。
■その他の様々な治療法
管質性膀胱炎にはその他にも、痛みの軽減や膀胱に溜める尿を増やす目的で行う電気で膀胱を刺激するものや、排尿までの時間を長くするためのトレーニング、具体的にはトイレに行く感覚を、毎日いつもより少しだけ我慢して、徐々に時間を長くしていく内容のものや、漢方などを使った方法も、排尿の際の痛みや残尿感といったものに効果がでる場合があります。間質性膀胱炎と向き合うためには、これらを組み合わせたものをこつこつと続けていく努力が必要なのです。
